2006ドイツW杯観戦&モーツァルト&ハイジの旅
飲んだくれ夫婦の山あり谷あり旅行記 パート6
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(1)朝6時、教会の鐘の音で目覚める。お天気はよさそう。良い登山日和。 まずは、朝食を食べに食堂へ行く。ハム、チーズ、パン、シリアル、ヨーグルト、フルーツ。ジュースとコーヒー、典型的なスイスの朝食。コーヒーはドイツと違い、温めた牛乳で割って飲まないといけないくらい濃いものがポットででてくる。この味はスイスでしか味わえない。パンは白パンと黒パン、いろいろな種類がある。ハイジの世界だ。 |
![]() 駅にはコインロッカーもあった。 |
(2)9時いよいよハイジの山にむかって、出発。Bad Ragaz駅から一駅隣のMaienfeldまで列車で3分。歩いても30分程度。とりあえず、9:19発の列車に乗る。 そして、いよいよMaienfeldに到着。あこがれのハイジの世界に一歩近づく。駅前のキヨスクでハイキングマップをもらう。が、非常にわかりづらい。が、とにかく人と同じ事は嫌というあまのじゃく。通常ルートとは別まわりで歩いてみようということになった。でもこの決断が失敗の元となるとは、この時は夢にも思わなかった・・・ |
(3)マイエンフェルトの町中はあちこちに水飲み場があり、どの家も色とりどりの花をきれいに飾ってある。石畳の坂道を風景を楽しみながら登る(この頃はまだ余裕)。 町をぬけるとぶどう畑が目の前。このぶどうで、ワインを作るのかな?そして、いよいよ草原に入り、登山道に入る。ハイジアルプというハイキングコースの通常ルートとは逆を行く。 それにしても、標識がわかりづらいのなんの。 |
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(4)登山道をもくもくと登る。ピーターの山小屋は後で寄ろうということにして、とにかくハイジの山小屋を目指す。ショートカットできる人間用のコースが所々にあり、そこを歩くが、これが裏目に出る。登ること30分、目的の方向へ行く看板標識がなかなか出てこない。だんだんと山が険しくなり、ついには川を渡る細い丸太の橋が出て来た。これは、どう考えても道を間違えたとしか思えない。せっかくここまで登ってきたとは思ったが、意を決して引き返すことに。こんなところで遭難してニュースになりたくはない。 |
![]() 地図を最初に購入していたら、迷う事もなかったはず・・・つめが甘かった。 |
暑くて登山には辛い気候。山の水は冷たく気持ちいい。 |
(5)やっとペーターの山小屋方面の標識のところまで戻り、また登りはじめる。あまりに山が急なため、上が見えない。ひーひー言いながら、とにかく登る。途中、カウベルをつけた牛が草を食べる放牧地の横をとおる。いろいろな色、模様の牛がいて、なかなかおもしろい。 お昼ちょっと前、やっとペーターの山小屋に到着。アニメのボロ家を想像していたので、新しさに拍子抜け。ショップになっているらしいのだか、本日はお休み。残念。 |
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(6)ペーターの山小屋で小休憩をとり、今度はハイジの山小屋を目指す。さらに標高差280mを登らねばならないが、ここまでがんばったのだ、最後まで行かねばと思い登りはじめる。ここからは、ハイジアルプの本ルートに入ったため、あっちこっちにハイジの物語の看板や木彫りの像が置いてあって楽しめる。さすがにこちらは観光ルートなのであろう。登ること30分、やっと牧場が見えて来た。やぎが放牧されていて、かわいらしい。が、山小屋方向(あと3分)への道にはロープ(電気牧柵のヒモ)がはってあって入れない。えー、ここまで来たのに山小屋が見れないの?レストランがあるはずなに・・・ |
(7)結局、ロープにぶら下がっている看板に何が書いてあるのかわからず、中に入ることは断念する。何せ電気牧柵なので、扱い方がわからないし、家畜を逃がしたりしては責任問題。勝手に入って、怒られるのもいやだったので、無理はやめることにする。 でも、まあ、この景色を見る事ができただけでも登って来たかいはあるってもんだ。ハイジもきっとこの景色を見てたんだろう。上を見れば、険しい山々。下を見ればマイエンフェルトの町。がんばったかいがあった。 |
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(8)感動を胸に下山する・・・時間はすでに13時をまわっていて、なんとか14時にはお昼にありつきたいと思い、足早に歩く。 やっとハイジハウス(ハイジの冬の家をイメージして作られたハイジミュージアム)に到着。チケットを買い、中に入る。台所やハイジの部屋、おじいさんの部屋、作業部屋などがありアニメとはちょっと違うなあと思ったりもした。ミュージアムの見学を終え、ショップで買い物。詳細な登山地図とオリジナルラベルのワインを購入、重いががんばってしょって歩く。 |
![]() ユキちゃんもどき。小ヤギが放し飼い |
![]() 醤油を使ったような・・・不思議な味であった。 |
(9)15時少し前、遅い昼食をハイジホフというホテルのレストランでとる。まずはビール。山登りの後の一杯は最高である。このレストランは日本語のメニューもある。それぞれ種類の違うパスタを注文。パンがかごに入ってくる。が、量が多いことはわかっているので、パンには手を出さない。 テーブルにに並んだ料理はやはり量が多かったが、長かった登山で腹ぺこだったため、ペロリとたいらげてしまった。ごちそうさま。 |
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(10)レストランを後にマイエンフェルトの町に戻る。が、デルフリ村を通るため、もう一度ハイジハウスの前を通ったが、びっくり。日本人だらけ。一瞬ここはどこだっけと錯角を起こしそうになる。そういえば、駐車場に大型バスが2台停まっていた。どこかの旅行会社のバッチをつけた日本人団体御一行様はハイジハウス観光を楽しんでいたようだ。ここは日本人観光客にも人気の場所だが、あまり会いたくないものである。観光客の皆様は山に登る事もなくバスに乗って、別の町へと移動するのであろう。せっかくここまで来たのにねえ・・・ デルフリ村を出発、町へ戻る。ハイジがデーテおばさんと歩いたであろう、石垣が両側にある道を下る。 |
(11)途中、駅の近くに乗馬クラブを発見。装蹄中の葦毛の馬。体高は160cmくらいと大きいが、体格はサラブレッドとは違う。リピッツァーナか?覆馬場の中ではレッスンをしている様子だが覗けず。外のウォーキングマシーンの中では装鞍をした馬が黙々と準備運動をしていた。 復路も列車を使い、17時半ホテル到着。ラガーツの町中をもう一度偵察に行く。coopやミグロスの商品をチェック。インスタントスープの値段と種類を確認。お菓子もいろいろあるが、チョコレートは溶けるので、お土産に買えない。あー、残念すぎる。 |
![]() いつかまた来る事があったら、馬に乗ってアルプスの草原をトレッキングしてみたいものだ。 |
(12)ホテルに戻り、イタリア対オーストラリア戦を後半から見て、その後昨晩と同じホテルのレストランへ行く。今日はジョッキ(ライトビール)を頼む。お腹はまだいっぱいだったので、おつまみ系のチキンフライとポテト。それからオムレツ。今日はグラスワインも頼んでみる。 食後はスイス対ウクライナ戦。レストランのウェイターのお兄ちゃんは冷静に自国チームを分析。多分負けると思うと言っていたが、結果はそのとおりであった。国民は現実的。どこかの国とは違うかも。 |
![]() 地ワインのマイエンフェルダーのロゼ。なかなかよい味だが、駅のスーパーには白と赤しかなかったように思う。 |