2010南アフリカW杯観戦への旅

飲んだくれ夫婦@3回目のW杯観戦旅行記 パート2

 無事にヨハネスブルグの宿に到着、いよいよ日本戦を応援しにラステンバーグへ出発です。

 3時15分前送迎車が到着。ドライバーは朝と同じ人。朝も早かっただろうし、帰りも深夜を過ぎるので、なんだか気の毒になってしまう。

 これから約2時間半のロングドライブとなる。高速道路は一部5車線もあり、あちこちと皆忙しく車線変更する。法定速度120km!!アップダウンの激しい道路なので、これも渋滞の要因のひとつであろうと想像する。

まだ渋滞する時間ではないのでスイスイ

 ずっと高速を使うのだろうと思っていたら、途中で一般道へ入る。一般道でも一部法定速度100kmと標識があって、さすがアフリカと驚く。

 ちょっと賑わっている街中の交差点で、人々がサッカーの応援用のフラッグとかブブセラを売っている。が、車に近づきすぎて危ない。事故とか起きないのか心配になる。写真を撮りたかったのだか、カメラをむけてトラブルになっても困るので、やめた。

えんえん真っ直ぐ・・・

とにかく広大

 気がつけば、ドライバーの兄ちゃんがここはかの有名なサンシティーだと教えてくれる。サンシティーとは広大な敷地内がまるまるリゾートっていう施設。でも記憶していた地図ではサンシティーはラステンバーグの40km先のハズ?

 なんだかずいぶん遠回りしてるなーと不安になったが、無事にラステンバーグのパーク&ライドの駐車場に到着。街中は渋滞するので、市街地を避けた結果であろうと推測する。

地平線てやつだ・・・

 車は試合が終わるまで、ここに待機してるらしい。ここに戻ってくるんだよとドライバーの兄ちゃんに言われ、間違えたらいかんと緊張しまくり、写真を撮る余裕もなかった。駐車場には日本のサポーターもちらほら。かの有名な甲冑応援団ご一行も着替の最中でした。

 さて、いよいよバスに乗換だ。小さなミニバンに乗車し、スタジアムに移動。車の中はデンマークサポであろう人たち、地元南アフリカの応援グッズを身につけた人たちなど、いろいろ。

 15分ほど走行した後、競技場近くに到着。ミニバンを降車し、そこからは徒歩。途中の通りは、ブブセラだのマフラーだの応援グッズを売っている。まだ、緊張のあまり周りで立ち止まる余裕もない。とにかく安全そうな人の後から離れないように、てくてくと歩く歩く。

 最初のゲートでは荷物検査とセキュリティーチェック。荷物の中はほとんど見なかったので、大丈夫なんかこれでと不安に思った。

 Royal Bafokeng Stadium

 その後、もうひとつゲートを通ってやっと敷地内に入場。

 デンマークサポーターがビールを飲んで盛り上がってる。初めての場所、それも南アフリカの競技場で、緊張のほぐれない我らはビールを飲む余裕もなく、水とコーラで喉を潤す。

 あちらこちらで、サポーターたちが国際交流する姿を眺めつつ・・・スタジアムへ入る。

ラステンバーグは遠かった

選手紹介 Makoto Hasebe

 カテゴリー3の座席で、デンマーク側だったが、客のバランスはてんでばらばら。もうちょっと考えて座席配置をして欲しいぞ、FIFA。でなければ、応援する国をデータ入力する意味がないじゃないか。

 我らの席はこっち隣は日本人サポ、あっち隣はデンマークサポ。

 うーむ、消化試合にならんでホントよかったし、阿部ちゃんがスタメンで見れるなんて、遠路はるばるラステンバーグまで来てよかった。なんて感慨ひとしおでいたら、あっという間に試合開始。

日の丸とデカユニ

 観客の入りは7割ほど。日本対デンマークなんて地味なカードはその国の人間じゃなきゃ、応援したいとも思わないでしょう。そんな中、日本の応援をしに来てくれた外国人が多数いて、ちょっと自分が恥ずかしくなった。自分たちは、98年のフランス大会の予選最終節ジャマイカ戦で岡田ジャパンに失望し、すっかり代表を応援する気が萎えていた。なので代表ユニも着ず、どこのサポーターなのかパッと見わからない格好だったのだが、よその国の人が青いグッズを持って日本の応援をしてくれて、不思議に思いつつもありがたく思った。
 前半の良い時間帯に本田のスーパーフリーキックで先制。このまま楽に終わるはずはないと思っていたら、今度は遠藤のウルトラフリーキックで2点目ゲット。2点とっても安心できないのが、サッカーだよと不安に思っていたら、後半、デンマークにPKを与えてしまい、1点とられる。

 引き分けでもいいんだけど、どうせなら、このままーと祈っていたら、最後にもう1点岡崎がゲット。

本田と遠藤のゴールを目の前で見た

 試合はそのまま3-1で終了。日本が自国開催以外で、初めて決勝トーナメント進出を決めた歴史に残る瞬間だった。

 我らの’98フランスW杯の呪縛が解けた瞬間でもあった。普通の試合なら、もうちょっとゆっくり勝利の余韻を味わっていたいところであるが、試合終了後はすぐに撤収するよう南ア領事館からの通達があったので、すぐに帰り支度をする。

 試合終了。勝利を喜びあう日本チーム

 しかし、すでに駐車場行きのバスは長蛇の列。行きには見かけなかった大型バスで、このバスで大丈夫なのか不安に思い、前に並ぶ外人さん(日本の応援グッズをみにつけていた)に尋ねる。オッケーオッケーと言われた。基本的に皆さん親切。さて、待つこと30分、ようやくバスに乗り、無事に送迎車に辿りつく。駐車場を出発したのは11時半近かったが、ヨハネスブルグまでの2時間半も日本の勝利でちっとも苦にならなかったことは言うまでもない。

 

 その3に続く・・・

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