馬飼いの日々(馬を飼うために)

あこがれのガーデン・ホース・クラブ

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馬を飼うには・・・ペットとして飼育しているN家の場合

愛情をそそげば、それだけ彼らは無償の愛を返してくれます。命あるものです・・・最後まで責任を持って面倒を見て下さい。

作者のお友達のガーデン・ホース・クラブ(趣味で馬を飼う)の仲間達です。

馬小屋を用意しましょう。

屋根があって風がよけられればオッケー。

N家の場合、馬房2、洗い場、エサ置き場で15坪ほどです。

外気温マイナス10度以下でも、厩舎の中はマイナス5度ほどです。

馬房(馬の個室)の中に藁やおがくずを敷いてあげましょう。(馬の寝る場所(ベッド)です。)

N家の場合、ウッドペレット(木くずをペレット状に固めたもの)を使用しています。それ以前はオーガニックハスクというヤシの実を粉砕したものを使っていました。脱臭効果もあり、掃除も楽ですし、堆肥になりやすいのでお薦めですが、地元の業者での取り扱いがなくなったので、ウッドペレットに変えました。

他に麦稈、藁、おがくず、亜麻のくき、ビート、新聞紙、そば殻、などなどいろいろあります。

 

↑以前使っていたハスク  ↑こちらはウッドチップ

馬の食べ物を用意しましょう。

基本的に草でオッケー。乾燥したもの、生なもの(夏)、他に麦や配合飼料、塩、ミネラルなどなど。N家の場合、2番刈り牧草ロールを一頭あたり1日7.5kg〜8.5kg(馬の体重によりかわります)を4回にわけてあげています。他に1日1回エン麦とふすまとミネラル、にんにくチップを少しあげます。塩は硬い鉱塩ブロックを常時、摂取できるように取り付けてあります。

くさくさくさ・・・

放牧場を用意しましょう。

柵で囲まれたストレスを発散できる広さの場所を用意しましょう。日光浴したり、砂浴びをしたりします。N家の場合、13m×24m、砂とウッドチップを混ぜたものを敷いてあります。また、砂馬場(24m×42m)にもたまに放牧しますが、おもいっきり走り回っていいストレス発散になっているようです。本当でしたら、草の青々と繁ったもっと広い放牧地を用意してあげるのが、馬のためなのでしょうが、農家でもないN家にはこれが限界です(農業者でないと農地を購入するのはとっても大変です)。せめてもの罪滅ぼしにと、夏場はほとんど毎日青草を刈って与えてます。でも、草のはえていないところに放牧していると、時々心ない人から「馬がかわいそうに・・・」と言われてしまい辛い思いをします。馬産地ならではのご意見ですが、利益を生み出すサラブレッドと、何の利益も生み出さないペットの馬の違いを考えて欲しいと思います。そのかわり、愛情だけはたっぷりとかけてます。時々、本気で喧嘩もしますが・・・お金という利益は生み出しませんが、得るものは大きいです。なんといっても癒されます。

都会の乗馬クラブなどでは、広さに限りがあるので練習馬場に時々放牧したりするようです。日光浴のできる馬房ほどの広さのサンシャインパドックを作ってあげるのもいいかもしれません。

2002年に馬場を改修しています。

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削蹄師さんを捜しましょう。

N家の場合、削蹄を1.5ヶ月に1度お願いします。日高地方では1頭あたり3000円〜6000円くらいのようです。蹄鉄をはかせるともっと高くなります。(4本足全部、前足のみなどでかわってきます。足1本につき4000円〜が相場のようです。)

削蹄・装蹄はとても大切。馬の靴ですから・・・人間も合わない靴を履いてると肩こりがひどくなったりします。それと同じです。きちんと定期的に専門家にみてもらいましょう。

獣医師さん(大型動物を診療できる)を

捜しましょう。

N家の場合、歯の治療、ワクチンの予防接種、伝染性貧血検査のための採血などでお世話になっています。開業医や共済組合所属の獣医さんなどで診療報酬はかわってくるようです。健康保険のない馬の診療は、高くつきます。お友達の馬が腹痛おこし注射を2本打ってもらって治療したそうですが、1万近くかかったとききました。獣医さんのお世話にならないためにも、日頃から飼料管理、駆虫剤の投与などして、健康管理を怠らないようにしたいものです。